Coolで活き活き過ごせる街づくりに向けて|「シブヤを冷やす」3つの取り組み

こんにちは。「Midori_Times.net」編集部です。

「Midori_Times.net」では、多くの方が都市環境や都市の自然に興味を持ち、生物多様性についてより深く知っていただけるよう、「GREEN UP&COOL DOWN」プロジェクトの活動や、東京の真ん中で暮らす身近な生きものたちの紹介など、さまざまなコンテンツをお届けしていきます。

その第1弾となる今回のテーマは、「シブヤを冷やす」。地球に優しく、人が快適に活き活き過ごせる街づくりの一環として、私たちが取り組んでいる都市の冷却化をご紹介します。まずは広域渋谷圏における「クールスポット」から見ていきましょう。

熱中症リスクを軽減。酷暑でも快適に過ごせる「クールスポット」

公共スペースに設置された屋外型エアコン

「クールスポット」とは文字どおり、訪れた人が涼しく快適に過ごせる街なかのスポットのこと。東急不動産 私たちはダイキン工業をはじめとするパートナー企業と連携し、広域渋谷圏の商業施設や公共施設にクールスポットの設置を進めています。

2024年には東急プラザ原宿「ハラカド」(渋谷区神宮前)の屋上庭園に屋外型エアコンとミストスプレー、IoTセンサー熱中症警戒アラート情報パネルを設置。施設内外の温度を下げることで熱中症のリスクを軽減し、来街者の方々が快適に過ごせる空間を提供しました。

また、2025年7月からはパートナー企業3社と共同で「まちなかにおける屋外クールダウンプロジェクト」をスタート。渋谷区立北谷公園、渋谷サクラステージなどにクールスポットを設け、屋外型エアコン、ミストを組み合わせて熱中症予防の指標であるWBGT値の低下を図るとともに、より効果的な設置場所の検証や、来街者の方々の行動変化の分析を行っています。

真夏の“涼”のおもてなし「原宿-3℃はじめました。プロジェクト」

テラスでは見た目にも涼しさを感じられるグルメを提供

続いてご紹介するのは、今年7月17日から8月3日まで行われた「原宿-3℃はじめました。プロジェクト」。東急プラザ原宿「ハラカド」を拠点に、さまざまな“涼”のおもてなしをお届けする取り組みです。

今回の取り組みは、昨年7月に花王株式会社が中心となって行った、原宿を避暑地とする企画「ヒヤカド」に続くもの。10年前と比べて原宿周辺エリアの平均気温が約3℃上昇したと言われるなか、少しでも外出を楽しんでいただけるよう、-3℃のオリジナルかき氷など、涼しさを感じられるグルメを提供する「ヒヤカドテラス」を出店しました。

また、期間中の毎日夕方には屋上テラスで日本古来の“打ち水”を行い、7月26日は打ち水で涼しさを感じられるようになったテラスを舞台に盆踊りを開催。年齢や国籍を問わず多くの方に楽しんでいただくことができました。

みどりの力で省エネ&ヒートアンランド現象対策を進める「芋緑化」

省エネ、ヒートアイランド現象対策とあわせてCO2の削減効果も

3つめは「芋緑化」。オフィスビルの屋上などに設置されたエアコン室外機の間に架台をつるし、サツマイモを栽培する取り組みです。サツマイモの葉の日陰効果と蒸散効果によって室外機周辺の気温が下がり、空調効率を高めることができます。これにより省エネとヒートアイランド現象の緩和が見込めるほか、光合成によってCO2を酸素へと変換する効果も期待できると言われています。

東急不動産 私たちはこれまで広域渋谷圏を中心とした都内の多くのオフィスビルで芋緑化を推進してきました。また、先にご紹介した「まちなかにおける屋外クールダウンプロジェクト」でも、取り組みの一環として渋谷駅周辺や日本橋エリアでの芋緑化を実施 予定しています。

ちなみにサツマイモのつるが伸び、葉が茂った後に大きくなる根の部分は、市販されている芋と同じもの。もちろん収穫して食べることができます。東急不動産では「渋谷を冷やす」取り組みとしての芋緑化とあわせて、多くの方に都市の自然を身近に感じていただけるよう、サツマイモの収穫体験イベントも定期的に開催しています。

さいごに

今回は「シブヤを冷やす」3つの取り組みをご紹介しました。東急不動産 私たちはWell-Beingな街づくりへ向けて、今後も引き続き都市の冷却化や生物多様性の保全に取り組み、「Midori_Times.net」ではその模様を「Midori_Times.net」でレポートしていきます。次回の配信もお楽しみに。