【レポート】猿楽小学校の環境教育ワークショップ@TENOHA代官山「私たちの生活と地球のことを考えてみよう!」
こんにちは。「Midori_Times.net」編集部です。
6月10日、TENOHA代官山で、東急不動産と一般社団法人SWiTCHが協働で企画・運営する、猿楽小学校4年生を対象とした3回連続の環境教育ワークショップが行われました。テーマは「私たちの生活と地球のことを考えてみよう!ーTENOHA代官山から学ぶ自分たちにできることー」。
普段何気なく出入りする建物や、口にしている食べものが、実は環境や生きものと深くつながっていることを知るプログラムの1回目。児童たちは先生と一緒にTENOHA代官山のさまざまな場所をめぐり、環境に配慮した工夫や自然とのつながりについて学びました。
森を育てる「間伐材」を建物に活用

最初に学んだのは、TENOHA代官山の建物や家具などに使われている「間伐材」について。間伐材は、森を元気に育てるために計画的に伐採された木のこと。木を適切に間引くことで森の中に光や風が入り、森の木々が健やかに育ちます。
こうした間伐材はこれまでは捨てられてしまうこともありましたが、TENOHA代官山では建物の構造をはじめ、イス、テーブル、屋外のベンチなどに活用しています。講師を務めた東急不動産の社員から「いまみんなが座っている椅子の一部も間伐材からつくられています」と伝えられると、驚きの声をあげる児童もいました。
また、TENOHA代官山の建物は、使わなくなった後も解体し、別の場所で組み立て直して使える「移築可能な建築」です。木のパーツをジョイント部分にはめ込んで組み立てる構造になっていて、ブロックのように組み合わせたり、外したりすることができます。
建物を「壊して捨てる」のではなく、「使い続ける」ための工夫。子どもたちは建物にも資源を大切にするためのアイデアが詰まっていることを学びました。
雨水も、緑も、資源として大切に

続いて屋上と2Fへ。TENOHA代官山の屋上やテラスには、さまざまな植物が育っています。建物の周りに緑を増やすことで、夏の強い日差しをやわらげ、建物が暑くなりすぎるのを防ぐ効果も期待できます。さらに屋上で育てられたハーブは、カフェの料理や飲み物にも活用されています。
さらにもうひとつの工夫が「雨水利用」です。TENOHA代官山の建物の外側は段々畑のような形になっており、雨が降ると水がタンクに集まる仕組みになっています。集められた雨水は、屋上の畑や植物への水やりに使っています。
また、2Fには、服や紙パックを回収する資源回収ボックスも設置されています。「使い終わったら捨てる」のではなく、「もう一度使えるものはないかな?」と考えてみること。今回のワークショップではそんな視点も子どもたちへと伝えられました。
食べものとエネルギーもぐるぐる循環

次に向かったのは、TENOHA代官山のカフェエリア。ここでは、「食べものとエネルギーの循環」について学びました。カフェでは形が少し変わっていたり、大きすぎたりして一般に流通せず、これまでは捨てられていた野菜や果物もサラダやスープ、ジェラートなどの食材として活用しています。
さらに、屋上や建物内でもハーブなどを育て、そのまま使う工夫も。食材をお店まで運ぶ距離を短くすることで、輸送に伴うCO₂の削減にもつながります。
また、カフェから出た食べ残しや野菜くずは、メタン発酵によるバイオマス発電によってエネルギーとして活用されています。微生物が生ごみを分解することで発生する「バイオガス」を利用して発電し、さらに分解後に残ったものは肥料として活用され、その肥料でまた野菜を育てることができます。
食べものから生まれたものを無駄にせず、次の暮らしへつないでいく。そんな循環の仕組みを、子どもたちは実際のTENOHAの取り組みを通じて学びました。
身近な植物から生物多様性について学ぶ

最後はTENOHA代官山の屋外エリアへ。ここでは、敷地内に植えられているさまざまな植物を観察しました。TENOHA代官山には「ヤツデ」など、地域にもともとある在来種の植物も植えられています。地域にもともとある植物を大切にすることは、そこに暮らす生きものの環境を守ることにもつながります。
実際にTENOHA代官山では、ヒヨドリやアゲハチョウ、スズメなど、さまざまな生きものが訪れています。植物の花にはチョウが蜜を吸いにやってきたり、鳥が虫を食べたり。植物と生きものが、それぞれの役割を持ちながらつながっています。最後は、そんな生物多様性について学びました。
今回のワークショップに参加した子どもたちは、それぞれの場所で得られた発見や気づきを「探検ワークシート」に自分の言葉でまとめていました。TENOHA代官山を歩き、見て、触れて、知ったこと。その一つひとつが、これからの暮らしや環境について考えるきっかけになっていきます。
なお、今回の猿楽小学校の環境教育ワークショップの模様は、TENOHA代官山1階のサイネージで公開しています。TENOHA代官山にお立ち寄りの際はぜひご覧ください。
