渋谷をもっと涼しく、心地よく|みんなで取り組むクールダウンのまちづくり
こんにちは。「Midori_Times.net」編集部です。
駅前の広場や公園、ビルの間を歩いていると、日差しやアスファルトの照り返しに「暑い…」と感じることも。そんな都市の暑さに対し、渋谷では昔ながらの知恵を生かしたイベントや、最新の技術を使った実証実験など、さまざまなクールダウンの取り組みが行われています。
渋谷の夏の風物詩「クールダウン公園通り」
そのひとつが「クールダウン公園通り」。渋谷公園通商店街振興組合が主催する打ち水のイベントです。2025年は7月26日に開催され、渋谷公園通り沿いのMODI、西武渋谷店、PARCO、東武ホテル、渋谷区役所前、北谷公園など、さまざまな場所で一斉に打ち水が行われました。
打ち水は道路などに水をまき、その水が蒸発するときに周囲の熱を奪うことで、涼しさを生み出す昔ながらの暑熱対策です。バケツやジョウロを手にみんなで一斉に水をまくシンプルな取り組みながら、そこには「みんなで暑さを和らげよう」という楽しさもあります。
イベント当日は浴衣姿の参加者も見られるなど、夏らしい雰囲気のなかで多くの人が打ち水を体験しました。毎年開催されている「クールダウン公園通り」は、涼しさを感じるだけでなく、地域の人や訪れる人が交流する機会にもなっています。
「まちなかにおける屋外クールダウンプロジェクト」
都市の暑さ対策には、打ち水以外にもさまざまな方法があります。東急不動産は、ダイキン工業、東急、東急レクリエーションとともに、2025年7月から「まちなかにおける屋外クールダウンプロジェクト」をスタートしました。
このプロジェクトは、国土交通省の「脱炭素・クールダウン都市開発推進事業」のもと、渋谷エリアにクールスポットをつくり、暑熱対策と脱炭素の両立を図るものです。渋谷区立北谷公園やShibuya Sakura Stageなどにクールスポットを設け、屋外エアコンとミストを組み合わせることで、涼しさを届けました。
また、クールスポットの設置による暑さ指数の低下や、実際に利用する人の滞留・行動の変化などを検証しました。街中に涼める場所が増えることで、暑い季節でも人が街を歩き、過ごしやすい環境づくりにつながります。
涼しくするエネルギーはできるだけ少なく
こうした暑熱対策で大切なのが、「涼しくすること」と「環境への負荷を減らすこと」をどう両立するかという点です。屋外でエアコンなどを使えば、その分だけ電力を消費します。そこで「まちなかにおける屋外クールダウンプロジェクト」では、空調室外機周りの緑化や空調の省エネ施策に取り組みました。
東急不動産が管理・運営するビルでは、こちらの記事でもご紹介した「芋緑化」の技術を活用。空調室外機の周りにサツマイモの葉を茂らせることで、葉による日陰と植物の蒸散作用により、室外機周辺の温度上昇を抑えます。それにより空調機の運転効率が高まり、省エネにつながります。
また、2025年7月から9月まで行った実証実験では、屋外エアコンによる涼しさと、緑化などによる省エネを組み合わせ、快適さと省エネを両立する可能性を検証しました。
街の暑さは、ひとつの建物、ひとつの場所だけで解消できるものではありません。だからこそ、商店街や地域の人々、企業など、さまざまな人がそれぞれの場所で取り組むことが大切です。
昔ながらの知恵と新しい技術を組み合わせながら、渋谷の街を涼しくしていく。そんなクールダウンの輪が渋谷のまちに広がっています。
