【イベントレポート】SHIBUYA Urban Farming Project「シブヤで農体験!〜Farm to Table〜」

こんにちは。「Midori_Times.net」編集部です。

8月2日(土)・8月3日(日)の2日間、「GREEN UP&COOL DOWN」の拠点の一つ、TENOHA代官山(Forestgate Daikanyama内)にて、「SHIBUYA Urban Farming Project」によるイベント「シブヤで農体験!〜Farm to Table〜」が開かれました(企画・実施:キユーピー株式会社、プランティオ株式会社、株式会社大広、東急不動産株式会社)。

緑地の減少や食料不足が懸念されるなか、都会の真ん中で野菜を育て収穫し、食すアーバンファーミング(都市農)は、世界的に注目される活動です。このイベントでは、そんなアーバンファーミングの楽しさや大切さを知り、実際に体験していただきました。2日間で65組の保護者と子どもたちが参加し、3つの「耕す」というテーマのもと、講習会や野菜の収穫体験、サラダづくりを楽しんでいただきました。

「知識を耕す」〜アーバンファーミングとは?〜

1つめのテーマは「知識を耕す」。アーバンファーミングの基礎知識を親子で一緒に学べる講習会を行いました。世界各国で広がりつつあるアーバンファーミングの活動を紹介すると、子どもたちだけでなく、保護者の方々も興味津々の様子。

「アーバンファーミングって聞いたことありますか?」、「東京の真ん中でみんなで一緒に野菜を育てることには、どんな意味があると思う?」といった質問に一生懸命答えていただき、参加者の回答に沿って食べものの自給や健康、環境についての講義を進め、アーバンファーミングにまつわる知識を深めてもらうことができました。

「触れるを耕す」〜野菜の収穫に挑戦〜

講習会に続いては、アーバンファーミングの実体験です。「触れるを耕す」というテーマのもと、プランターに実った野菜を収穫しました。

この日穫れたのはレタス、ミニトマト、ししとうの3種類。ハサミで切ったり、手で直接もぎったり、野菜によって収穫の仕方もさまざまです。最初のうちは初対面で緊張していた子どもたちも、自らの手で野菜に触れるうちに次第に笑顔が増え、和やかな雰囲気となりました。

ちなみに、当初はキュウリも収穫予定だったものの、猛暑が続いた今年の夏はうまく育たず断念することに。キュウリの収穫は断念となりましたが、これは自ら収穫する楽しさに加え、自然と向き合う農業の難しさや、都市におけるアーバンファーミングの課題を体感してもらう良い機会にもなりました。

「味覚を耕す」〜サラダづくりと試食〜

3つめのテーマは「味覚を耕す」。自分たちで収穫したレタス、ミニトマト、ししとうとキユーピーマヨネーズを使ったサラダづくりとその試食会です。

野菜の切り方、盛り付けの仕方に子どもたちの個性があらわれ、完熟した枝付きミニトマトの甘さや、生で食べるししとうの味にもさまざまな感想が。参加した保護者からは、普段野菜が苦手な子どもが積極的にサラダを食べる様子が見られ、喜びの声も聞かれました。

また、試食会の後はイベントの締めくくりとして、お土産であるフィルムプランター(食品廃棄物である卵の殻を原料の一部にした、袋状の植木鉢)に種の植え付けを行いました。フィルムプランターを持ち帰り、実った後に種を獲れば、翌年以降も種まきをして野菜を育て続けることができます。

参加した子どもたちからは「種まきが楽しかった」「自分でやるのが良かった」といった声に加え、「ほうれん草が好きだから旅行にもプランターを持って行っていきたい」など、収穫後への期待を感じさせる声が聞かれました。

さいごに

今回は都市の緑化や生物多様性の保全につながる取り組みの1つとして、SHIBUYA Urban Farming Projectによる「シブヤで農体験!〜Farm to Table〜」の模様をお届けしました。「Midori_Times.net」編集部では、今後もこうした活動を継続的にウォッチし、みなさまにレポートしていきます。